「それが知りたかった!」をお届けします

Outlookのよくあるトラブル(OneDrive連携編)

皆さんこんにちは!

筆者の本業はWebエンジニアなのですが、パソコンのサポートやヘルプデスク的な業務もしています。

日々色々なトラブルについてご相談を頂くのですが、その中でも最近よく耳にする内容がありましたので

今日は備忘録も兼ねて記事にさせて頂きます!

お客様
急にOutlookで送受信ができなくなったんだ!
筆者
何かエラーが出てますか?
お客様
画面の右下に「OneDriveを確認して下さい」って出てるよ?

症状

皆さん若干表現が違ったりしますが、概ね以下の様な症状が多いみたいです。

  • 送受信した時にエラーが出る
  • Outlookを開く時にエラーが出て開けない
  • Outlook起動中、不意に画面右下からエラーが出る
画像:Microsoft

※こんなエラーが出たら要注意!

【環境】

PC:Windows10

メーラー:Outlook

OneDrive(無料契約)を利用している(意図して設定していないかもしれませんが・・・)

原因

メールが送れない原因は沢山ありますが、今回は【OneDrive連携編】とタイトルにもある通り

OneDriveを利用している場合の原因に絞ってご紹介します。

(メールが送れないからって全てこれが原因ではないですよ!)

そもそもOneDriveとは・・・

マイクロソフト社が提供するクラウドサービスです。

パソコン本体にデータを保存するのではなく、クラウド(インターネット上)にデータを保存することで

万が一パソコンが壊れた時(電源すら入らないなど)でもクラウドにアクセスする事でデータを復旧する事ができます。

その他にも複数台のパソコンを利用する方はクラウドにアクセスすればいつでも同じデータを見たり編集したりする事も可能です。

マイクロソフトに限ったことではないですが、各社クラウドサービスを推し進めています。

もちろんこれも一つのサービスですので、全て無料で利用できるわけではありません。

OneDriveは1アカウントにつき5GB分無料で利用できる様になっています。(2019/06/25時点)

確かにこれだけ聞くと便利そうですよね!

OneDriveが勝手に有効化されている?

ちょっとタイトルは語弊があるかもしれませんww(マイクロソフトさんすいません。笑)

Windows10を購入されて、はじめにパソコンのセットアップしますよね?

この時にOneDriveの設定もあります。しかし、よく分からないまま進めると意図せず設定されてしまうんです。
(実際にご相談頂く方の大半は「設定した覚えはない」とおっしゃいます)

もちろん勝手に有料契約されるわけではなく、無料分(5GB)利用することができます。

そしてデスクトップやドキュメント/ピクチャなどが自動的にOneDriveに保存されるようになります。

これがOutlookに関連してくるとは当然その時は考えないでしょう。

Outlookデータファイル(.pst)はドキュメントにある!?

パソコンの設定も完了し、次はメールの設定をされる方も多いでしょう。

Outlookを設定すると設定情報(以下:データファイル)はパソコンのドキュメントフォルダに保存されます。

これはWindows10以前のパソコンでも同じです。

しかし…思い出してください。

そう!ドキュメントフォルダはOneDriveに保存される仕組みになっているんでしたよね?

もちろんコレ自体が悪い訳ではありませんが、無料で利用できる容量は5GBでしたよね?

5GBって意外とすぐにいっぱいになります。

例えば写真やムービーなどをOneDriveに保存するとすぐにいっぱいになってしまいます。

Outlookのデータファイルにはメールの情報も含まれるので、添付ファイルなどが多いと

OneDriveに保存される容量も増えます。

すると、Outlookデータファイルが保存できない(同期できない)状態が発生します。

これが今回ご紹介するのOutlookが利用できなくなる原因です。

OutlookのデータファイルをOneDriveの同期から解除する方法

  1. Outlookを閉じて、OneDriveの同期が停止するのを待ちます。
  2. ファイルエクスプローラーを開き、Outlookデータファイルが保存されている場所を確認します
  3. Outlookデータファイルをローカル(パソコン内)に保存するためのフォルダを作成する
    (例:C:¥myoutlook)
  4. 上記②で確認したOutlookデータファイルをコピーし、③で作成したファイルにコピーする
  5. コピーしたファイルの名前を変更します。全く違う名前に変更しても大丈夫ですが、
    できれば既存ファイル名の先頭に『2○○○○@□□□□.pst』などと変更する方が後々分かりやすいと思います。
  6. Outlookを再起動します。
  7. 「ファイル」>「アカウント」の設定を選択します。
  8. 「電子メール」タブで今回変更するアカウント名を選択し、「フォルダーの変更」をクリックします。
    画像:Microsoft
  9. アカウントを選択し、「新しい Outlook データ ファイル」を選択します。
    画像:Microsoft
  10. 上記⑤⑥複製したデータファイルの場所を参照し「OK」を押します。
    ここで一度送受信を行ってみて下さい。正常に送受信ができれば無事にデータファイルの移動ができました。
  11. 次に「データファイル」のタブを選び、下記画像の様な(C¥Users¥OneDrive¥~)のデータファイルを消します。
    画像:Microsoft

    ※この時黒のチェック(規定のデータファイル)になっていると削除できません。今回設定したデータファイルを選択し、「規定に設定」を押下する事で変更できます。
    ※[ 削除]を選択しても電子メールデータは失われません。Outlookアカウントから切断されるだけです。必要に応じて再追加できます。

  12. 以上でデータファイルの移動は完了です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

無事エラーなく送受信できましたでしょうか?

今回はOneDriveとOutlookの連携で発生したエラーについて解説しましたが、これからますますクラウド化が進むと思われます。

パソコンで利用するソフトのデータが「PC内」「クラウド上」どちらにあるのかを理解すると

エラーが発生した時も落ち着いて対処できると思います。

少しでも皆様のお力になれたら幸いです。